先日、東京代々木にて、登山初心者向けの山行ポイントについて、講習会を実施しました。その様子をお届けします。今回の担当ガイドは日本山岳ガイド協会所属の小林理香ガイドです。
U.KMt.Guideより。好日山荘やクラブツーリズムにてガイドを担当。
今回は、エスケープルートの活用方法、基本的なペース配分、忘れがちな登山装備などをお話ししていただきました。
エスケープルートとは?
エスケープルートとは、登山中に悪天候に遭遇したり、事故が起こってしまった場合に、すみやかに下山もしくは避難するためのルートです。初心者同士、または初心者と登山に行く場合は、エスケープルートが多い登山道を選ぶのもポイントのひとつ。
今回は、高尾山を例にお伝えいただきました。
ロープウェイなどがある場合は、最短かつ簡単に下山できるルートとして最適ですが、季節によって時刻が変わることもあるので、事前調査も必要です、とお話しする小林ガイド。確かに、降りたらバスが無かった!なんてことになったら辛いですよね。その他にも、エスケープルートを選ぶ上での基準についていくつかお話があり、皆さんフムフムと聞いていらっしゃいました。
登り始めのペースが重要
歩くペースの配分については、速度を決める上での計算式などもあるようですが、そんなに難しいことは考えず「軽くおしゃべりできる程度」で歩くのがベストだとか。
特に初心者は最初からスピード上げがちだけれども、最初はゆっくりが大切みたいです。
最初の30分は硬くなっている筋肉をほぐしながらゆっくり歩くことで、怪我のリスクも軽減できるとか。夏でも最初の30分はゆっくり歩いたほうが良いとのこと。
歩き出しを意識することで、体への負荷が軽減できそうですね。
意外と忘れがちな基本装備
また、初心者が忘れがちな装備についてもお話しがありました。
公共交通機関を使う場合などは、交通状況によって到着が遅くなる場合があるので、日帰りでもヘッドライトは忘れずに!(by小林ガイド)
確かに、日帰りだとついつい油断しちゃいますよね。
ヘッドライト以外にも、持っていくと良い基本装備やその理由、緊急時のツエルトの使い方など、プラスαのお話も聞く事ができました。
想像もしなかったお話しやプチ情報を教えていただき、登山ガイドならではの視点で勉強になるなぁ、と聞き入ってしまいました。
わいわい懇親会も
そして、今回は講習会後にも懇親会を実施。
みなさん自分の山行についてお話ししたり、小林ガイドに日頃の質問をしたり和気あいあいと仲良く懇親されていました。
登山の知識を学んで、仲間も見つけられて、一石二鳥の講習会になったのではないでしょうか(^^)
Sherpaでは今後も定期的に、このような講習会を実施する予定です。おひとりでも、お友達とでも、ぜひご参加いただければと思います。
以上、机上講習会レポートでした。
実績のあるプロガイドが山の悩みに無料回答中。
安全に登山ができる仕組みを創り、より多くの人のライフスタイルの充実に貢献することを理念としています。是非、応援下さい。