谷川岳冬季登山...知識不足により緊急搬送
- 詳細情報
- 登山時期:2013年3月
- 登山場所:谷川岳
- ルート:谷川ロープウェイ〜オキノ耳〜トマの耳
- 天気:快晴
- カテゴリ:目焼け 雪目
これは2013年3月の谷川岳で起きた出来事。
当時冬山初心者だった私は、冬山の景色に魅了され、上高地、御在所、伊吹山、栂池自然園、白馬乗鞍、白馬岳、赤岳、そして谷川岳とハマっていったのだ。
雲一つない快晴で、燦々と照りつける太陽がとても心地良く、順調に歩みを進めていると、熟年登山者が声を掛けてくれたのだ。
熟年登山者「お前さん、サングラスはしとらんけど。大丈夫か?!今日は天気が良いからサングラスしたほうがよいぞ。」
私「はい大丈夫です。後で付けようと思います。今日は天気が良くて綺麗ですね!」
そんな呑気な回答をしている場合ではなかった。
今思えば熟年登山者は、雪山で目を守らない私の危険性を危惧してくれていたのだろう。
当時、山をろくに知らない私には、この声掛けの意味が理解できていなかったのだ。
そのまま、サングラグを付けずに一歩一歩歩みを進め、なんとか無事に谷川岳トマの耳に登頂、下山を果たした。山行の余韻に浸りながら帰路を目指す運転中…
突如、激しい目の痛みに襲われ、逃げ込むようにパーキングエリアに入り込む。
目を開いてられないほど涙が出続け、目を閉じても開いても目が痛い。
とにかく痛くてどうすることもできないし、一向に治る気配もない。
なぜ、こうなったのか理解できず、緊急で病院に行き治療を受けたところ雪眼炎(せつがんえん)と診断。
通称:雪目(ゆきめ)。
雪目は、紫外線が雪に反射し、目の角膜に炎症が起こるもの。紫外線も高度が高くなればなるだけなるほど紫外線も強くなり危険度があがり、場合によっては手術も必要なようだ。
その後、一週間ほど痛みは続き、会社を三日間お休みした。
直接的な原因があったかは定かではないが、それ以来、大幅に視力低下し眼鏡をかけるほどになり、明るいところにいくと目がくらむようになった。
雪上では海の3倍の反射率で紫外線を浴びることになると言われています。
この強い紫外線を直接浴びると角膜が炎症を起こします。
登山の場合は、一年を通じて、サングラスは用意しておき、晴れているときは必ず早めに着用しましょう。
特に春の雪山は「雪盲」だけでなく、肌の「日焼け」にも注意しましょう。
実は私も子供の頃、3月のスキーで「雪盲」になった経験があります。
目が開けていられないくらい痛く、目やにが止まらず、まぶたがくっついてしまい、子供ながらどうなるのだろうと不安に駆られたことをよく覚えています。視力の低下の原因がそのときのものかは分かりかねますが、一時的に視力が落ちる場合もあるようです。