赤岳で、お任せ登山の怖さを知る!
- 詳細情報
- 登山時期:夏季
- 登山場所:赤岳
- ルート:美濃戸〜行者小屋〜赤岳頂上山荘(1泊2日)
- 天気:曇りのち雨
- カテゴリ:低体温症
登山を始めて7年目の夏、知人の誘いで始めての赤岳山行に参加。
メンバー7名(男6女1)事前に知らされた計画は、美濃戸7時出発、赤岳登頂というもの。
不安から自分で工程表作成、コ―スタイム、コ―スの詳細をチェック。天気予報は曇りのち雨。
予定通り出発。順調に行者小屋→南沢ル―トを進むが中岳コル手前で雨。レイン着用し進む。
文三郎尾根分岐を過ぎた辺りから雨と強風。耐風姿勢を取るも立っていられない。
次第に寒さで体力の消耗していく恐怖を感じる。
そんな中、先頭の二人(今回の計画者)が先に行く。残された5人。
寒さで震える初心者の体力が限界だと感じる。このまま進むことはリスクがある。今なら安全に下山が可能。
リ―ダ―が居なくなった今、先輩やブロガイドから学んだ経験を踏まえ、
コ―スを知る自分がリスクを回避しなくてはと感じ、調べてあったエスケープル―トの文三郎尾根分岐へと一旦移動。
震える初心者に温かい飲み物と甘い行動食を。
落ち着いた所で進むリスクと下山の安全策を説明。全員一致で下山を選択。ゆっくり下山を始める。
途中自分一人先に下り小屋にて状況説明、宿泊と食事の手配をしメンバーを迎えに。
無事到着後、頂上山荘にキャンセルと先行の二人に下山した旨伝言をお願いする。
結果全員無事であったことは良かったが、一歩間違えば遭難の危険もあったと思う山行でした。
この山行での問題点
1.グループ登山において、リ―ダ―、サブリ―ダ―は経験、知識、技量が豊富で責任を持って行動できる人であること。
2.山行計画は、装備も含め事前にメンバー全員で共有する。
3.困難に直面した際、別行動はしないように。
4.グループ登山であっても個々に自分の身は自分で守る事が出来るようにスキルアップする。
登りたい山を目標に今自分が登れる山はどこなのか?を知り、経験を積み安全に山を楽しめるようにしたいと思う。
非常に危険な状況を見事に乗り切ったと思います。
投稿に書かれている通り、「連れて行ってやる」とか「ついていこう」または「連れて行ってもらう」といった主体性のない動機で登山をするととても危険です。
人数が増えるとどうしてもそういった傾向がでてきてしまいます。
2〜4人くらいの人数で、ひとりひとりが役割を受け持ち、行動計画は全員で共有することはトラブルを防ぐためのひとつの方法です。
できれば登山の前にメンバーで集まって、計画について話し合ったり、お互いの装備をチェックしたりするのもいいかもしれません。