油断が招いた!スラブ壁滑り落ち...須磨アルプス
- 詳細情報
- 登山時期:2013年3月某日
- 登山場所:須磨アルプス
- ルート:六甲全山縦走
- カテゴリ:道迷い 滑落 遭難
その年の4月開催のトレイルランニングのレースに向けて、一般ハイカーの少ない平日に有休を取って、まだ行ったことが無かった全山縦走路の、西側半分を試走してみようと計画しました。
そこは比較的標高が低いところばかりだし、他のレースを何回か完走していた慣れからくる油断で、当日は非常用の装備をおろそかにしていました。後日その場所は危険なので追い越しも走るのも禁止だと知るのですが、視界が開けた解放感でスピードを落とすのも忘れて走っていると、少し登山道の起伏が激し過ぎるなと感じた時は出遅れで、2メートルを超えるスラブ壁を滑り降りてしまいました。
その下は木が茂ってはいますが明らかに高木の上の部分。
オーバーハングの崖の上にいるのは明らかでした。
そこの岩質は風化が激しい花崗岩で、ザラメ状の小石がボロボロと崩れるもので、岩場なのですがクライミングに適した場所とは言えません。
よく見るとスラブ壁の上の低木から古いけれど細いロープが垂れています。
何度かそれをつかもうと壁をよじ登りますが、ボロボロと崩れてあと少しのところでつかめません。
そのうち3月とはいえ岩場で風も冷たいし、走ってかいた汗で濡れたウェアも冷えてきて、防寒着を忘れてきたことをとても後悔しました。
平日なので周囲に助けを求めようにも、声が届く範囲に人の気配などありませんでした。
その後よくよく岩壁の周囲を監察してみると、ロープのやや横に低木の根が露出してるのを見つけました。
その根にはなんとか手が届いたので手掛かりにしてロープをつかむことが出来ました。
時間にして約15分くらいの出来事でしたが、とても長い時間に感じ本当に心細かったです。
ガイドアドバイス
山岳救助に携わる方々は一人で行動することはしません。
少なくとも二人一組で行動し、お互いをカバーし合っています。それは万が一、問題が発生した場合に一人では対応できないことがあるからです。同様に登山も予期しないトラブルが発生するかもしれないことを考えておく必要があります。できれば一人ではなく、二人〜四人のチームで行動したいものです。そうすればトラブルへの対応もできる場合が増えるでしょう。
信頼できる仲間たちと行動することは一人よりも喜びを共有できるので充実します。また地形にあったスピードコントロールを行うことも大切ですね。これからも安全に登山を続けてください。
山岳救助に携わる方々は一人で行動することはしません。
少なくとも二人一組で行動し、お互いをカバーし合っています。それは万が一、問題が発生した場合に一人では対応できないことがあるからです。同様に登山も予期しないトラブルが発生するかもしれないことを考えておく必要があります。できれば一人ではなく、二人〜四人のチームで行動したいものです。そうすればトラブルへの対応もできる場合が増えるでしょう。
信頼できる仲間たちと行動することは一人よりも喜びを共有できるので充実します。また地形にあったスピードコントロールを行うことも大切ですね。これからも安全に登山を続けてください。