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山岳ガイドへの相談

解決済み

大汗かき

相談者 ポンコツ さん

自分は大汗かきです。
メッシュのインナー上下使用ですが
Tシャツやズボンが搾れる位汗が出ます
勿論、速乾の物を着用してます。
水分補給も他人より多いかもしれないですが、普段の生活や何かで改善は出来ますか。
また、前日にサウナで汗を出した方が良いのでしょうか。
宜しくお願いします。

ここ数年、平均気温は上昇傾向にあり、毎年熱中症の救急搬送件数がニュースで報じられるようになりました。
立っているだけでも汗だくになる季節ですが、ポンコツさんも思い悩む日々の末、思い切ってご相談頂いたのだと思います。
なぜ人間(を含めた動物)は汗をかく必要があるのでしょう。
一生懸命さをアピールできるから?アラン・ドロンがさらに男前になるから?

いえいえ、その目的は体温調節にあるのです。

暑熱環境にさらされたり運動負荷がかかることで体温が上昇しようとすると、脳は体温を下げる目的で、
手足の血管を拡げたくさんの血液を皮膚へと流します。これは自動車のラジエーターと同じような役目があり、
毛細血管を流れる血液が外気(夏でも34℃前後だと体温よりも低い)に触れることで体温を下げようとします。
また皮膚にある汗腺から汗を分泌して、それが蒸発する気化熱を利用して体温を下げます。

汗はもともと血液の中の水分である「血しょう」というものから作られます。中にミネラルや電解質、乳酸や尿素と
いった老廃物も混じっています。それが汗腺でろ過されて汗になってでてくるのですが、ほぼ完全にろ過され水に近い
状態になることで一番気化されやすく体温を下げることができます。
逆にうまくろ過されず不純物が多いとたくさんの汗が必要になります。
うまくろ過されない状態というのは汗腺がまだ汗をろ過するのに慣れていない状況です。
具体的には暑くなり始めたばかりの頃や、普段は涼しいところでのんびりしているのにたまたま暑いところで活動した場合など、
暑さに慣れていない時です。6月頃のほうが9月よりも熱中症が多いのはこれが原因の一つかもしれません。

次にどういったときに汗をかきやすいかと言うと、暑いときもそうですが、
緊張しているときや、辛い物や酸っぱい物を食べたときなどにも見られます。

ポンコツさんは大汗をかくとのことですが、運動量に見合った汗であれば問題はないと思われます。
また水分をたくさん摂ったらたくさん汗がでるという訳でもなく、これは尿で調整されますので、
必要であれば必要量の水分を摂るべきです。そして前日にサウナに行ってたくさん汗をかいておけば
当日あまり汗をかかないで済むとお考えかもしれませんが、これは非常に危険です。
なぜなら当日登山中に体温上昇を防ごうとして体は汗をかきたいのですが、それをつくる水分がない(いわゆる脱水状態)ので、
汗がかけず体温は上昇し簡単に熱中症を引き起こしてしまいます。

最後に多汗症という病気もあります。
原因のないものもありますし、内分泌疾患(バセドウ病)や神経疾患(パーキンソン病)といったものもないわけではありません。
これらの病気は多汗症だけが症状として出るわけではなく、他にもさまざまな症状が出現しますし、
そちらの症状のほうがより重篤だったりするために病院受診に至ります。
日常でも多汗症で苦労され、生活に支障がある場合は皮膚科医の診察を勧めますが、
元気に登山ができているようであれば、慌てなくても良いでしょう。

解決 相談者 ポンコツ さん

大変、貴重なアドバイスありがとうございました。

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