登山に呼吸法はありますか？

呼吸法についての質問ですが、まずは登山中の意識呼吸を心がけてください。呼吸は普通、無意識のうちにしますが意識的な呼吸が必要です。「深くゆっくりとした腹式呼吸ー特に吐く事を重視する」これを意識的に。

次にご質問の意図に反するかもしれませんが、Kimikoさんの場合、息切れ動悸とあれば呼吸法よりもペースに問題があると思います。登山は空身で平地を歩くのとは違い、荷物を背負って坂道を上り下りします。ですからゆっくり歩かないとバテてしまいます。よく「ゆっくりマイペースで」歩くとされていますが、具体的には『マイペース』とはなんなのでしょうか？

マイペースとは、Wikipediaによると「自分に合った方法・進度を指す和製英語。そこから派生して、他人に左右されず、自らの方法や進度を崩さない性格の人間を指すときにも使用される。」とされていますが、現代ではどちらかというと後者の方でとらえている方が多いかと思います。登山のマイペースは前者を指します。体力、年齢など個人差がありますから自分に合ったペースで歩くのです。

しかし、初心者程マイペースがわからないもの。ベテラン登山者は夏、冬、荷物の重さ登山の傾斜にもよらず、おおよそ150~160拍を超えない事が昔から知られています。しかし中高年の場合や心臓能力が低下している方はもう少し低い心拍数で歩く必要があります。一般的な登山にとって心臓がどきどきしないレベルのペースを維持するという事が大切です。具体的には最高心拍数の75％程度になります。

目標心拍数＝（220ー年齢）X0.75　例：50歳の方であれば最高心拍数は220-50で170で、その75％で128拍。
※現在は心拍数が計測できるアウトドアウォッチなどもありますので活用してみてください。

登山は自分を知る事ができるスポーツです。トレーニングすれば心肺機能を高める事も出来ます。ご自身の身体とむきあって登山をするとさらに楽しむ事が出来ますよ。がんばってみてください。