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山岳ガイドへの相談

解決済み

遭難してしまった時の対処法

相談者 go.05 さん 43歳/男性

色々なケースがあると思いますが
道迷い遭難してしまった場合、どのような対処法が良いのでしょうか?

山岳事故で道迷い遭難が一番多いと聞いて、臆病登山の私は地図読み勉強を始めました。
携帯アプリのGPSをダウンロードしたり、ガーミンGPSを登山ザックに忍ばせてはいます。

まずは道迷いを防ぐことが大切です。
トラブルが起きてから対処するために要する時間や労力はそれを未然に防ぐことに
要するそれらの数倍にもなります。つまり「道迷い遭難したらどうやって対処しよう」
ではなく「道に迷わないようにしよう」です。
ルートを明確にせずに思いつきで山に入るとそもそも方向性を持たずに行動しているので
迷うでしょう。
事前にルートを明確にして、方向性を持って行動していれば、そう簡単に迷うことは
ありません。
そこで登山する前につぎのことを徹底しましょう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
1:ルートを明確にする
2:繰り返し地図の上で登山を行って、ルートの概要を覚える
3:わかりやすい地形や建造物などをウエイポイント(通過点)にして、覚えておく
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
少し細く説明すると、
歩くルートを地形図に記載して、時系列(出てくる順)に特徴的なポイントをチェックします。
例えば「歩きだして30分くらいで川を渡る」「さらに20分、川に沿って歩いたら、左岸側の斜面の道に入る」などです。
これらの特徴的な通過点(ウエイポイント)に番号をつけておけば、行動しながら、進捗状況を把握できます。
入山前に、じっくりと地形図を見て、地図の上で登山を繰り返し行うことが道迷いを防ぐ重要な手順となります。
この手順を欠かさずに登山をすれば、間違った場合に気がつきやすいので
道に迷うまでには至らないでしょう。
もし間違いに気づいたら、次の手順でリカバリーしましょう。
ーーーーーーーーーーーーー
S:stop=立ち止まる
T:Think=考える
O:observe=観察する
P:plan=プランを立てる
ーーーーーーーーーーー
むやみに行動するのではなく、立ち止まって、どこで間違えたかを考える。
周囲を観察して、正しい場所に戻るプランをたてることです。
基本は「ひとつ前の通過点(ウエイポイント)に戻る」ことです。
または「スタート地点に戻ること」です。
GPSレシーバーやアプリがあってもそれをどのように活用すればよいのかを
知っておかなくては役に立ちません。
市街地などで、「ここで間違いに気づいた」と想定し、スタート地点に戻るために
GPSレシーバーが役に立つのかを試しておくべきでしょう。
高機能腕時計などにも「スタート地点に戻る」機能(ファインドバック機能)を
搭載しているものもあります。
このような道具をうまく駆使すれば道に迷うことを防ぐことができます。

繰り返しになりますが、「道に迷わない」ことが重要です。

解決 相談者 go.05 さん 43歳/男性

懇切丁寧にありがとうございます。思わず、わっ!と声を上げてしまいました。
道迷いしないためにと道具は揃えたものの、揃えたことで安心感を覚えていた部分もあり使いこなせてないと痛感しました。
道迷いを想定して道具を使ってみたり、いざという時に使えるようにします。
また分からないことあれば相談させてください!

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