山岳ガイドへの相談
夫が登山にハマっていて、休日は大抵、山に行ってくるとだけ言い残し大きなザックを持ってどこかに行っています。どこに行ったのかも把握できておらず、帰ってきた時に持ち帰るお土産で居場所がなんとなく推測できる程度。
家族としては、夫が楽しんでくれるのはとても喜べるのですが。
唯一心配なのが、山の事故です。
頻繁に山の事故がニュースに取り上げられていて心配しています。
行き場所は把握した方が良いなど、家族として夫を見送るまでに何かしておくことはありますか?
ご家族の心配、お察しいたします。これはご家族側が何かするというよりは、登山者であるべき旦那様の認識不足によるものが大きいかと思います。登山者は登山に行く際に、登山計画書を作成して山に出かけます。「いつ、どこからどこへ、誰と、どんな装備を持って、途中でアクシデントがあったらどうする」といった内容をまとめた登山計画書は、登山をする私達の命綱です。事前に登山計画書を作成して提出(家族にも)することで、自分が登ろうとしている山の特性を知り、備えができるため、安全で楽しい登山につながります。
もし万が一、遭難した際には迅速な救助活動につながります。「自分は遭難しないからその必要はない」と考える人もいるでしょう。しかし、登山は天候の急変や怪我など、予想外の事態が発生し計画通りにいかない事があります。どのような行程でどのように進むのか知らせておく事はとても大切です。最初に動くのは地域の警察や消防です。捜索するにも行動プランが不明ではあれば探す事も出来ないでしょうし、山岳救助に関係する方々にも沢山のリスクが伴います、それを軽減する為にも計画書の提出は大切です。
ご主人に理解していただく事は難しいかもしれませんが、がんばってアプローチしてみてください。
家族の問題に丁寧回答くださりありがとうございました。
登山者は、登山計画書など行く場所を家族含め、提出する必要があると学べました。夫に相談したいと思います。明日にでもゲンコツです!