山岳ガイドへの相談
登山道のやや傾斜にある補助ロープをあてにしすぎ全体重をロープにかけ登っていたら、
突然、ロープが外れ転げ落ちました。
幸い大事にいたる怪我はありませんでしたが、
それ以来、怖くなり、ロープや鎖はあくまで補助として手を添える程度に持つようになりました。
基本、ロープがなくても足で岩場や傾斜を登るようにしてます。
もしものバランスを崩した場合は、手に添えたロープや鎖をすぐに掴めるようにと意識しながら登っています。
これは危険場所の通過方法として適切でしょうか?
岩場では鎖やロープがある場合でもできる限り岩を手掛かりや足場として登下降するのが基本です。
鎖やロープは掴んでいても場合によっては振られてしまうことがあります。
ご経験の通り切れたり外れたりしてしまう可能性もあります。
岩は動きませんので不意にバランスを崩すことはないので安定して登り降りすることができます。
浮いている岩は別ですので掴む前に叩いたり揺すったりして動かないか確かめる必要があります。
岩の手がかりが乏しく鎖やロープに頼る場合もありますが、その時は必ず強度を確認します。
登る場合は下から強めに引いてみて切れたり外れたりしないか。
下る場合は結び付けられている支点そのものが上部であるか、しっかりと固定されているか(結ばれているか)を確認します。
鎖やロープは劣化したり摩耗したりしますのであまり古いものは信用できません。
私自身も鎖を使って登って行ったら支点との接合部分が1mm程度まで摩耗していて肝を冷やした経験があります。
強度が確認できれば積極的に体重を預けて使用しても構いません。
その場合、たるませた状態で持ってはいけません。
たるんだ状態で足を滑らせてロープを握ると火傷してしまったり、そのせいで放してしまうことがあるからです。
なるべくピンと張った状態で体重をかけたときに降られないようにすることが重要です。
岩場では鎖やロープがある場合でもできる限り岩を手掛かりや足場として登下降するのを基本とし、支点確認もしてみます。
今まで、支点の確認までできていなかったので、岩場、鎖、ロープなど意識して見ようと思いました。
多くのアドバイスをくださりありがとうございました。