山岳ガイドへの相談
相談者
Keijiro Matsumoto
さん
高山と低山の違い、見極めるポイントはなんでしょうか?
あの低山に登山する。
あの高山に登山すると、言いますが、高山と低山の分岐は何かなと疑問に思いました。
登山初心者の的外れな質問かもしれませんがお許しください。
実は高山、低山には明確な区分は存在しませんが山地分類においては、起伏の大きさにより概ね以下のように分類されています。
●低山性山地(500m以下)●中山性山地(1000m程度)●高山性山地(2000m以上)
しかし、これらの標高区分も研究者によって異なります。標高の高さ=山の難易度ではありませんが、標高が高くなると自然環境が厳しくなっていき、高度が上がるにつれて植物分布が異なっていきます。
『植物の垂直分布』
□低地帯(〜500m)□山地帯(〜1500m)□亜高山帯(〜2500m)□高山帯(2500m~)
と、分類されそれぞれの標高に適した植物が植生しています。登山ではこの植物の垂直分布において、山地帯までを低山、亜高山帯を中山、森林限界以上の高山帯を高山と読んだりしています。
日本は北海道から沖縄まで、大小様々な島で構成され北海道の低山でも北アルプスに咲く高山植物を観察出来ることでわかるように南北に長い日本の国土は、『水平分布』においても多様性があります。基本的には低い山の事を低山、高い山を高山と言いますが一様には出来ません。このような知識をもって山を歩くと登山がより楽しくなります。よい質問をありがとうございます。
解決
相談者
Keijiro Matsumoto
さん
旭ガイド様
このような分け方があること初めて知りました。
とても勉強になりましたし、山登りが一層楽しくなりそうです。
ご回答ありがとうございました。