山岳ガイドへの相談
テント泊で、現在銀マットを使用しています。
当時、登山仲間に"安いし初心者向けにはいい"と言われ何も考えず買いました。
保温性は感じるのですが、かなり嵩張り、ザックに外付け登山をしており、上高地や低山のテント泊ではいいと感じたのですが岩場や危険場所を通過する場所では銀マットが引っかかり命の危険を感じ、銀マット使用に不便さを感じています。
銀マットか空気を入れるタイプ(ザックにしまえる軽量かつコンパクトなもの)で購入検討しているのですが、どちらが、どの山行に適しているなどあるのでしょうか?
テントで使うマットレスは、EVAフォームをつかったシンプルなもの、空気とフォームを併用した自動膨張タイプ、空気だけで膨張させるタイプに分類できます。お使いになっている「銀マット」とよばれるものはアルミニウムフィルムをEVAフォームマットレスの片面に蒸着させたものです。アルミニウムフィルムは水蒸気を遮断し、熱を反射する機能を持っているので地面からの冷気や湿気を遮ってくれます。このタイプはシンプルな構造なのでコストパフォーマンスがよいと言えます。ただし、おっしゃるとおり、コンパクトにはなりません。そこで収納方法ですが、筒状にしてバックパックの内側に入れて、その中に荷物を入れると外側はすっきりします。この方法も一度試してみてください。さて収納サイズですが、もっとも小さいのは「空気だけで膨張させるタイプ」です。しかしこのタイプは多くの空気を必要とするので膨らませるのが大変です。「空気とフォームを併用した自動膨張タイプ」はある程度コンパクトになり、フォームを併用しているため膨らませることも少し楽です。ご質問は「どのタイプがどの山行に・・」とのことですが、マットレスは睡眠の質に大きく影響します。しっかり寝ることは翌日のパフォーマンスに直結すつ要素です。ですから、まずはどのタイプが自分の睡眠をよくしてくれるかどうかがポイントです。次に他の荷物との兼ね合いでどこまでの重量をマットレスに割り当てることができるか、ということになります。質のよい睡眠のために重量が増えるのであれば、それを背負って歩ける体力をつけることも必要になります。「登山スタイル」と「自分の体力」と「装備」を関連付けながら、選らんでみてください。
ザックの中にマットを入れる概念を持っておりませんでした。
中に入れることが出来れば、ザックに外付けでマットを運ぶより危険場所通過時にリスクを減らせるなと感じました。パッキングも勉強したいと思います。
寝心地についても、銀マットと比べたことがないので
「空気とフォームを併用した自動膨張タイプ」のものをこれを機に購入してみます。
「登山スタイル」と「自分の体力」と「装備」を関連付けながら、道具選んみます。
この度は、色々と考えるキッカケを下さりありがとうございました。