ザックについて

姿勢の問題、筋力不足など色々考えられると思いますが、まずは基礎的なお話を。

バックパックの肩ベルトが肩の筋肉を締め付ける事で、首筋などの血流が阻害されれば疲労物質が蓄積します。その為に痛みや筋肉疲労が出たのでしょう。この時、筋肉は酸欠を起こしており、本来あるべき柔らかい筋肉が固いものへと変わってきてしまいます。重い荷物を背負っていてはなおさらですね。血流を妨げず筋肉へ血液をスムーズに循環させる必要があります。
対策としては…

①血流が阻害されない程度に荷物を軽くする事。
②山での休憩時に、首や肩まわり、肩甲骨などに血流や血行がよくなるような軽い運動を。
③フィットしている物を購入しているとの事ですが、今一度フィッティングの仕方も参考までに。
1.まずは全てのストラップを緩めます。
2.ヒップベルトを腰骨の上に
3.ショルダーストラップを締めます　※締めすぎない事、ショルダーストラップの取付位置が肩甲骨の中間に来るのが理想的です。例えばバックパックの位置が低すぎる場合は、ショルダーパッドが肩甲骨に乗らず、肩から簡単に滑り落ちます。位置が高すぎる場合は、首に近すぎる位置に乗るため、ショルダーパッドが脇に下がり、首や腕に擦り傷ができることがあります。さらにパックが後に傾きがちになります。
4.チェストストラップを締める。※締めすぎない事、高さも調整出来る物がほとんどですね。
5.スタビライザーストラップを締めます。※ヒップベルト、ショルダーストラップ共に。

荷物の加重が肩だけでなく腰に分散する事が大切です。
お店では実際の山行程度の荷物を入れて買われたかもしれませんが、お店で背負っている時間は短いですよね。
実際の登山は自然という環境に身を曝し、長時間の運動を伴い、大きく身体に負荷がかかる有酸素運動です。
山行中も自分の身体に対し継続した評価を行う事が、身体に負荷がかからないようにするポイントですね、お試しください。