山岳ガイドへの相談
登山靴下の使い分けについての質問です。
登山靴下の厚手のもの、やや薄手のものなどありますが、使い分けはどのようにされてるでしょうか?
先日、登山ショップで登山用品を眺めている際、厚手の靴下と、やや薄手の靴下があり...
両方とも所持しているものの、そもそもどうやって使い分けているのかなと疑問に思いました。
アドバイスお願い致します。
靴下のブランドによって、「厚手、中厚手、薄手」や「ヘビー、ミディアム、ライト」など複数の種類が販売されていますね。
(4段階以上に分かれているものもあります)
登山靴を履く際は、靴と足が一体化する状態を作り出す必要があります。
登山靴を正しく「フィッティング」して履くためには、足型にあったモデルの靴を選び、適正な厚みの靴下を選び、さらに調整が必要な場合は中敷きの厚さを調整します。
どの厚みの靴下を履くかは、靴のフィッティングのためにとても重要なことですから、登山用品店では様々な厚みの試着用の靴下を用意しています。
トレイルランシューズ、夏用の軽登山靴、雪山用登山靴で比べると、当然、トレイルランシューズは薄手、雪山用登山靴は厚手の靴下を履くことを前提とした作りになっています。
ただ、靴を履く人それぞれで足型が違うので、自分に適した靴下の厚みを選ぶ必要があります。
同じ靴を夏だから薄い靴下、冬だから暑い靴下と厚みを変えて履くと、トラブルの原因になります。
また、「厚手」という表記でも、靴下メーカーの違いや、繊維や織り方の違いで厚みやクッション性が微妙に異なります。
ご自身の靴を履く際は、圧迫感や特定の部分が当たる感覚や、指が詰まって動きにくくなるようなキツさがなく、逆に靴の中で足が前後左右にズレたり、靴ずれの原因になるような緩みが無い状態を、靴下の厚みと靴紐の締め具合で調整することになります。
●適正な厚みは人それぞれです
登山靴を購入する時に、登山専門店で店員さんにフィッティングをしてもらい選んだ場合は、その時に履いていた靴下の厚みが適正な厚みです。
ただし、登山靴は履き馴染んでくると生地が柔らかくなって緩さを感じるようになってくる場合もあるので、その場合は靴下を少し厚い物に変えて試してみる必要もあります。
また、同じ靴下を長く履いていると知らないうちに、靴下がヘタったり、ウールが抜けたりして気付かないうちに厚みが薄くなっている場合もあります。
その場合は同じ厚みの新しい靴下を購入しましょう。
靴を購入時にフィッティングをしてもらっていない場合は、どういう状態が「フィット」なのか良く分からないと思います。
その場合は、お持ちの登山靴を持って登山用品店に行き、靴下を試着させてもらって、店員さんにどの厚みの靴下が適正かアドバイスしてもらってから購入するといいと思います。
ご丁寧にありがとうございます。
なるほど。なるほど。っと頷きながら見入ってしまいました。
靴や靴下の状態も変わればズレも生じてきますね!
フィッティングせずに購入してしまったので改めて見直したいと思います。