山岳ガイドへの相談
昨日は、500m弱の低山へ登ってきました。途中5分程度の休憩を2回とり2時間かけてゆっくり登りました。山頂でお昼ご飯を食べて帰りもゆっくり下りました。
ほどよく疲れた程度だったのですが、夜寝ている時に膝裏に痛みがある事に気づきました。
両方ですが右の膝裏の方が痛いです。
今まで膝裏が痛くなったことは無く、少し不安に思います。
例えばどういう時に膝裏が痛くなりますか?
ご指導頂ければ幸いです。
よろしくお願いします。
膝は体重を支えている関節(荷重関節)であり、人体のクッションの役目をする関節でもあります。
登山による山ののぼりくだりは膝に大きな負荷がかかります。
膝を曲げたり伸ばしたりする筋肉は大腿部にある大腿四頭筋とハムストリングが関係しています。
登山後の膝の痛みはよくある症状です。
膝の後ろの痛み起こす原因は変形性膝関節症、筋肉炎症性の痛み、膝関節捻挫、膝の中にある後十字靭帯の損傷、また膝の後ろに袋ができ液体が溜まるベーカー嚢腫などもあります。
加齢的に起こる変形性膝関節症は関節を構成している骨の変形とともに関節軟骨の変性を見、初期には関節軟骨の摩耗による痛みが膝の内側や後方にくる場合があります。
膝関節は大腿骨、膝蓋骨、脛骨で構成され、膝を動かすための筋肉がこの骨の膝の後方部分に付着しています。
これらの筋肉が大きな負荷がかかると膝の後ろに痛みがくることもあります。
筋肉性であれば安静、患部の冷却などで痛みは治ることが多いのですが、変形性膝関節であれば(一度整形外科の受診を勧めます)
治療としては減量、筋肉増強訓練(大腿四頭筋など)、装具療法、薬物療法があります。
「図解 山の救急法」東京新聞出版局 を参照ください。
詳しく分かりやすく説明してくれて感謝します。
図鑑 山の救急法も読んでみます。
ありがとうございました。