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山岳ガイドへの相談

解決済み

登山装備 テント泊 テントの選び方について

相談者 YAMA さん 40歳/男性

夏に初めてのテント泊をしたいと思っています。
テントの選び方を教えて頂けないでしょうか?

登山経験は、日帰りメインの、1泊2日涸沢や西穂独標や白馬岳などに行きました。
山小屋泊まりも素敵でしたが、いつかはテント泊縦走など経験したいと思ってます。

テントはまだ持っていないため、今回のアドバイスをもとに購入予定です!
宜しくお願い致します。

初めて購入するテントを選ぶ際に抑えておくべきポイントを紹介したいと思います。
大前提として安価なキャンプ用ではなく山岳用のテントから選ぶようにしましょう。

〈 ポイント 〉

 ①収容人数
 ②テントの構造
 ③その他


①収容人数

まずYAMAさんがいつも何人で山へ行くことが多いかによって買うべきテントの収容人数を決めましょう。
1人で行くことが多いなら1人用、2人なら2人用となりますが、メーカーによっては1~2人用、2~3人用といった表記のものがあります。

基本的に1~2人用という表記では「最大2名まで寝られる」と認識しなければなりません。
荷物が多かったりすると2名寝るとスペースがなくなりザックをテントの外に出さなければならないこともあります。

ですので2人での利用の場合は2~3人用がゆとりがあっておすすめです。3人なら3~4人用がいいと思います。

1人の場合は狭くても気にしない性格なら1人用で構いません。


②テントの構造

・ ダブルウォール or シングルウォール

ダブルウォールは通気性のあるインナーテントと防水性のあるフライシートの2層の生地を重ねます。
利点としては結露が少なく、前室(インナーテントとフライシートの間の空間)があり靴を置いたりできます。

シングルウォールは防水透湿性の素材の生地1枚です。
利点は設営が簡単な点と機密性が高く寒い時期暖かい点です(夏は逆に暑いことも)。
結露はどうしても避けられない。

私のお勧めは重量も軽く、価格も安いダブルウォールです。


・ポールの構造

2本のポールをクロスさせて設営するドーム型がシンプルで設営も簡単で風にも強く信頼感があります。


・入り口の向き

長方形の場合、短辺側に入り口のあるタイプと長辺側に入り口のあるタイプがあります。
短辺側のタイプは風に強いが出入りがしずらい、長辺側は風に弱いが出入りがし易いといえます。
私の好みは長辺側のタイプです。

③その他

・重量 軽いに越したことはありませんが極度に軽量化したものは耐久性も低く、信頼性に劣ります。
・価格 安いに越したことはありませんが、山岳用のメーカーのもので選びましょう。
・カラー 好みの色でいいと思いますが、暗い色は遠めから見つけづらいので明るいもののほうがいいです。
ただし黄色はテント内は明るいが虫が集まり易い気がします。

大まかにポイントを挙げると以上となります。
テント泊は山との一体感を味わえる素晴らしいものですので是非、今夏楽しんで下さい!

解決 相談者 YAMA さん 40歳/男性

佐藤ガイドに丁寧に回答頂けたお陰で理解出来ました。
自分に合ったテントはなんなのかアドバイスを参考に選びたいと思います。
しっかりトレーニングや勉強して夏のテント泊楽しんできます。
また相談させていただくかもしれません。今後とも宜しくお願いいたします!

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