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山岳ガイドへの相談

解決済み

ピッケルのリーシュコードについて

相談者 umako さん

現在、ピッケルのリーシュコードは肩から斜め掛けで、伸縮する市販品のものを使用しています。
手首(腕)に通すものは女性には外れやすく、万が一稜線などで手が滑って落としてはいけない思いこのようなタイプを選んだのですが、
山の先輩からは、滑落したときに巻き付いて危ないと指摘をいただきました。
ヨーロッパなどではリーシュ自体使わないと聞きましたが、
ピッケル操作に慣れ得るとは言い難い初心者ですので、手が滑ったときや、雪面への刺し方が甘かったときに、短いものは不安です。
ご意見をお聞かせください。

リーシュはおっしゃるように、アックス(ピッケル)を落とさないための道具です。クラシカルマウンテニアリング(歩行が主な雪山登山)では、アックス(ピッケル)を持ち替えることが頻繁にあり、その際に手首についていると扱いづらいので、肩からたすき掛けになっているものが便利だと思います。「たすき掛けタイプ」も、肩の「たすき」と一体になっているタイプ、「たすき」から取り外しができるタイプ、「たすき」はなくアックス(ピッケル)側のパーツのみのタイプなどがあります。いずれにしてもまずはこの「たすき掛けタイプ」をお使いになるのがよいと思います。
ご質問にある「手首に通す」タイプですが、最近は使われなくなってきています。もともと傾斜が強く固い雪や氷の斜面で使う「トラクション」と呼ばれるアックス(ピッケル)を上方に振って使うときに用いられていたものです。近年、アックス(ピッケル)自体が進化して、「手首に通す」タイプを使わず(リーシュレス)に登ることが普及してきたことがその理由です。本文にある「リーシュ自体使わない」というのがこれに当てはまるのではないかと思います。

解決 相談者 umako さん

大変詳しく回答していただき、勉強になりました。ありがとうございます。
手首のタイプのリーシュの使い方の想像ができました。
ノーマル〜ダガーポジションでの登下降が主な私の場合には、たすき掛けで良いということが理解できました。

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