登山リュックのメンテナンス方法について

登山リュック（バックパック）のメンテナンスですが、山行後に毎回行うメンテナンスと汚れがひどくなってきた場合に行うメンテナンスに分けて説明します。

＜山行後に毎回行うメンテナンス＞

バックパックの中の装備を全て取り出し、逆さまにしてバックパックの底面に溜まっている砂などを外に出します。雨や汗でバックパックが湿っている場合は風通しの良い日陰で干して下さい。バックルやコードロックの破損、生地の破れなどがあれば、必ず修復しておきましょう。保管する際は高温多湿の環境を避けて保管して下さい。現在発売されているバックパックは、内側にポリウレタンのコーティングを施してあるモデルが多いですが、高温多湿の環境ではポリウレタンコーティングの劣化が早まり、剥離の原因になります。

＜汚れがひどくなってきた場合に行うメンテナンス＞
バックパック本体を丸洗いします。

（１）丸洗いする前に、取り外し可能な背面フレームやパッドは洗いやすいようにバックパックから外しておきます。丸洗い後に、バックパックから外した背面フレームやパッドを正しく元に戻せるように、背面フレームやパッドの取り付け方向を忘れないように覚えておきましょう。

（２）小型のバックパックの場合は大きめバケツか洗い桶に、中型〜大型のバックパックの場合は浴槽に水もしくはぬるま湯をバックパックが完全に浸かるように張り、中性洗剤を規定量入れて撹拌させます。使用する中性洗剤はレインウェア用のもので構いません。

（３）手洗いでバックパックを洗ったら、同じく手洗いですすぎを数回繰り返して中性洗剤の成分を洗い落とします。すすぎが終わったら、風通しが良い日陰で乾燥させます。