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山岳ガイドへの相談

解決済み

地図のコースタイムって、どうやって算出しているのでしょうか?

相談者 おざーん さん

登山地図のコースタイムって、どうやって算出しているのでしょうか?
各所地図を見ながら歩いてますが、どうも地域によって早かったり遅かったりとバラバラ?な感じがしました。

そのようなことから、あくまで参考程度に意識し。
トータルのコースタイムよりも2時間遅れて、最遅14時には下山できるように早出早下山を心がけるように変えました。

過去、危険地帯含む登山ルートで標準より2倍掛かってしまいと、、、
自分の力量不足もあり登山地図の標準タイムと合わないこともありました。自分の実力だけでなく情報を鵜呑みにしすぎたと反省です。

登山地図のコースタイムですが昭文社のエアリアマップでは「平均的なペースで歩いた場合の休憩時間を含まない正味の所要時間」とあります。

概ねの基準として40~50歳の登山経験者、2~5名のパーティー、山小屋利用前提の装備、夏山の晴天時というものがあります。
注意書きとして「高度、季節、天候、コース状況、パーティー構成、各人の体力、疲労度などにより相当な差異が生じる」とあります。

このように例え同じ山であっても気象条件や各人の体調によって同じペースで歩いていると思ってもタイムに差が生まれてしまいます。

各地域の登山地図も上記の規定に基づいてコースタイム設定されていますが、地域担当者はそれぞれ違うのでどうしても地域ごとにタイムが「甘い」「辛い」といったことが生じてしまうのです。


質問者さまもご経験のとおり、特に岩稜帯や荒れた道では各自の技量の差が生まれやすいといえます。
危険な岩場を恐る恐るゆっくり通過する人と、慣れていて通常の道と変わらずに通過できる人のタイムは歴然として違います。

関東の整備された道を歩いている方が、越後や東北のワイルドな道を歩くと同じ高低差と距離のコースでもタイムは大きく変わってしまうということが往々にしてあります。
歩く人の少ない、山深い、整備されていない、岩場が多いといった要素のある山域、また、初めて訪れる山域はタイムに余裕をもって臨みましょう。

「早出・早着」「情報を鵜呑みにしない」はとても良い心がけだと思います。





解決 相談者 おざーん さん

そのような説明が記されていたこと見落としておりました。
教えて下さりありがとうございます。今後見落とさないように色々調べたり考えながら登山をしてみます。
「早出・早着」「情報を鵜呑みにしない」を心掛けながら頑張ってみます。
岩稜帯が苦手なのでこちらで質問や指導仰ぎに伺うかもしれません。

今後とも宜しくお願いします。

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