山岳ガイドへの相談
山小屋に必ずと言っていいほどあるビール類(アルコール)。
高所登山でアルコールを摂取することで注意しないといけない点などありますか?
登頂し山域内でビールを飲むことにモチベーション持ってる方もいると思い気になりました。
高所でアルコールを摂取する際に気を付けたいのは体内の水分不足、脱水症状です。
・運動による発汗
・高所という乾燥した環境
・アルコール(特にビール)による利尿作用
という脱水症状になる条件が揃ってしまっているのが、山小屋でアルコールを摂取するという事です。
脱水症状により血液循環が悪くなると、心疾患や脳疾患といった重大な病気のリスクも高まります。
余談ですが、いわゆる山岳保険の救助費用補償(ヘリ費用など)では、上に挙げたような内疾患が理由の場合は補償の対象外となるものも少なくありません。
脱水の予防には、何はさておき水分摂取です。
渇いた喉に流し込むビールは格別ですが、その前にまず水を飲むことが大切です。お酒を飲んでいる合間にも、チェイサーのように水を飲みましょう。
また水だけですと体内の電解質バランスが崩れますので、スポーツドリンクも併用すると良いでしょう。
脱水症状以外の注意点としては、騒ぎすぎて他の山小屋利用者とトラブルになる、足許が不確かになり階段から滑り落ちる、二日酔いで翌日の行動に影響が出るなど、様々なお酒にまつわるトラブルを私も目の当たりにしてきました。
適量を守って楽しく、という意味では街で飲むときと一緒かも知れませんね。
高所でアルコールを飲むということはやはり危険も兼ね備えているのですね。
・運動による発汗
・高所という乾燥した環境
・アルコール(特にビール)による利尿作用
メモさせて頂きます!
山岳保険や体内の。電解質のバランス。脱水以外の注意点まで細かに纏めて頂き感謝致します!
私も飲酒の際は気を付けます。ありがとうございました。