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山岳ガイドへの相談

解決済み

登山のために、どんなトレーニングをしていますか?

相談者 たらこ さん

ガイド講習で知識や技量を磨きたいと思いつつも、
私は足が遅く周りに迷惑掛けてしまわないだろうかと、不安で参加できてません。

しっかりと歩き抜く体力をつけるのに
とにかく山にいきなさい というのが適切かもしれませんが、
日常生活でなにか意識したほうが良いことや、ガイドさんのオススメトレーニングなどはありませんか?

一言でトレーニングといっても何を対象にしているかで目的は違うと思います。
登山はどのような運動か?を考えるとご自身に足りない物が見えてくるかもしれません。

登山は歩く運動でスピードはというと荷物を背負って歩くため、あらゆるスポーツの中で歩行スピードは最も遅いと思います。力はというとある程度の筋力は必要であるが極端に大きな力が必要な訳ではありません。持久力はというとマラソンでさえも数時間で競技が終わってしまうのに対して登山の行動時間ははるかに長い。それを何日も続ける事もある。あらゆるスポーツの中でも最も運動時間は長い。ですから持久力は必要といえます。

当然、スピードも力も高い水準で持ち合わせれば体力の要する山への山行を可能にしたり、余力がある分より楽しんだりする事も出来ると思います。文面にある通り、山へ頻繁に行く事が登山のトレーニングには良いのですが忙しい現代人には中々難しいかと思います。登山者が下界でよく行う日常での補強トレーニングとしては歩く、走る、泳ぐ、自転車をこぐ、などがあります。これらは健康を維持する運動としても推奨されています。以下に登山のトレーニングという観点での長所と短所を考えてみました。

●歩く
長所は、誰でもどこでもできますが、短所としては運動強度が弱い。
●走る
長所は、運動強度が強いので短時間が効果が上がる。短所としては身体に負担がかかり膝等をいためる可能性も。
●泳ぐ
長所は、下半身や心臓へかかる負担が小さい。短所としては下半身強度が不十分、プールが必要。
●自転車をこぐ
長所は、心臓や下半身にかかる負担が小さい。飽きにくいので長時間も可能。短所としては平地でゆっっくりでは強度が弱い。坂道やスピードを出すなどし負担を大きくするとよい。

まずは日常生活の中で登山を意識した運動を少しずつとりいれてみてください。ガイド講習についてですが、レベルに合わせて必要な体力を設定していると思いますので参加の際に、しっかり問い合わせれば不安は取り除かれると思いますよ。がんばってみてください。

解決 相談者 たらこ さん

丁寧に細かく書いて下さりありがとうございます。
通勤帰りに何駅か歩いて帰るなど、まずは運動強度の低い部分から体を慣らしてみようと思いました。登山がどのような運動なのか考えることが無かったので考える機会になりました。

早速、今日から実践してみます。

ガイド講習についても丁寧に教えてくださりありがとうございます。
登山に対して不安ばかりですが頑張ってみます。

また何かありましたら相談させてください。

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