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山岳ガイドへの相談

解決済み

行動食と休憩

相談者 たかふみ さん 45歳/男性

行動食をとるタイミングと休憩のタイミングと時間を教えてください。
いつも日帰り登山で行動時間は5〜7時間です。
体力がなくいつも下山中の3合目ぐらいでバテてます。
人によって違うと思いますが大体の目安をお教えいただきたいです。

登山時の運動強度は行程や季節、個人差にもよりますので一概には言えませんが、目安として一般的に、50分~1時間程度で10分程度の休憩、行動食は1~2時間ごとにとります。

登山では『朝食+1~2時間ごとの行動食+夕食』で糖質補給を考えてください。糖質は炭水化物から食物繊維を除いた成分で運動中にずっと使われ続けます。体内に貯蔵できる糖質はなにもしなくても8時間程度、登山のような強度の運動であれば1~2時間でなくなるといわれています。

休憩のタイミングですが、まずはなぜ休憩が必要か考える必要があると思います。登山の休憩は休憩とはいうものの実は休憩ではありません。水分の補給、エネルギーの補給、現在地の確認、次の行動への予測と準備、精神的なリラックス、身体のリラックスなどなどやるべき事が沢山あります。ただ休むのではなくポイントを持って休憩をすべきです。

次に時間ですが、長すぎる休憩は有酸素運動モードになっている身体を運動前の状態に戻してしまいます。水分、エネルギー補給が理由であれば短くてよいですし、リラックスを求めているなら長めになると思います。

休憩にはペース配分も大きく影響します。ベテランは常に一定のペースでゆっくり歩いているので心拍数は150~160拍。経験の浅い方はペースが早すぎて180拍を越えていたりするようです。この為に次第に疲労し、ペースも落ちる上、頻繁に休憩をしなければならなくなります。『うさぎと亀』の話を思い出してください。動いては休んでまた動き、立ち止まりを繰り返すより休まずに動き続けた方が結果的に早いのです。

ですので休憩を必要としないくらいのペースが理想的。しかし7時間も立ち止まらないのは肉体、精神的にも疲れてしまいます。リラックス、エネルギー補給や水分補給などなど、やるべき事の為に目的をもって休憩をすれば長さがご自身でも考えられるようになるかと思います。


解決 相談者 たかふみ さん 45歳/男性

旭ガイド様
ご返答ありがとうございます。

>登山の休憩は休憩とはいうものの実は休憩ではありません。
なるほど~。そういわれるとそうか!と思いました。

水分補給、エネルギー補給、ルート確認、いろいろありますもんね。
次回の登山からそこらへんを気にして休憩を考えていきたいと思います。
ありがとうございます。

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