山岳ガイドへの相談
登山歴2年目、夏山限定で月2回程度で登山を楽しんでいます。
下りや下山時に差し掛かると膝が痛みます。
長時間歩くと痛みだけでなく、ブレーキが効かなくなる。膝がゆるい?そんな症状も出てます。
何か膝の負担を下げるコツはありますか?
もしあればご教授お願い致します。
登山の疲労をイメージした時、下りの事だと思い浮かべる人は少ないと思います。初心者ほど下りは楽な運動だと思い込んでいる人が多いのではないでしょうか。下りは技術的にも難しく筋細胞の損傷が起こります。下りの着地衝撃は登りの2倍(つまり体重の2倍!)50kgであれば100kgの負担です。イメージとして登りは歩く程度の負担、下りはジョギングに匹敵するといえます。※ジョギングは膝や腰に負担がかかるので運動不足の人や体力の無い方、中高年は避けたりしますよね?しかし登山はこのようなストレスの大きな運動を長時間行うのです。
膝痛を予防したい、軽減したいという事でおおよその方がすぐに講じる策、アドバイスとしては、トレッキングポールやサポートタイツ、サプリメントなどがあるかもしれません。しかし、それらはあくまで補助的なサポートにはなりますが根本的な解決にはなりません。具体的な解決として歩行技術を見直す事です。「膝を柔らかく使い着地衝撃を吸収する、ゆっくり歩く、歩幅を狭くして歩く」衝撃力を小さくして歩く事が大切です。かの有名な上条嘉門次は「山はネコのように歩け、石一つ落とすな」と言ったそうです。
着地衝撃を和らげる為に荷物を軽くする、自分の体重を軽くするなども大切です。膝に古傷が元々あるなどであれば別ですが、歩行技術と筋力トレーングで随分負担が軽減されると思いますよ。がんばってみてください。
旭ガイド
回答いただけて光栄です。
登山の悩みを聞ける仲間がいなかったのでプロに回答頂けてうれしいです。
下りは、そんなにも負担が掛かっているんですね!膝が痛むわけですね^^;
お話を聞き、大股でずどんずどん歩き痛くなったらなるという...悪い歩き方もしてましたし、そもそも膝が耐えうる基礎筋力も不足してしまってるのかなと感じました。トレッキングポールやポートタイツ、サプリメントなども試して膝の負担を軽減しながら見直します。
がんばってみます^^