ツェルトの重要性とは

日本でツエルトと呼ばれているものは、ちょっと特殊な存在です。
まずツエルトという言葉はドイツ語です。英語でいうとテントです。
日本で流通している「ツエルト」は二本の直立ポール（たいていの場合トレッキングポールなどを流用）
を支柱として、張り綱を使って設営します。ポールと本体だけでは自立しない構造です。
これは「家形テント」と呼ばれたものと同じ構造です。
ポールが本体生地を支えていないため生地を張る役割を果たしていません。
このため本体生地は濡れると内側へたるみます。
またこのような構造のため風にも強いとは言えません。
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さて登山の基本は「その日の目的地に午後早くには到達する」ことです。
もしそれができない天候であれば行動してはいけないでしょう。
そう考えると小屋泊まりであれば、小屋を利用しますし、
テント山行であればテントを持っています。
またツエルトでしのげる程度の雨風であれば、
いたずらに行動を止めて熱産生を止めてしまうよりも
小屋まで行動したほうが結果的には休息できて、回復につながります。
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登山の本質からみてみると次の３つが重要になると思います。
１：悪天候につかまることを予測できること
２：悪天候につかまることが予測できたら行動しないこと
３：ツエルトでしのげる程度の雨風ならひるまずに行動できること
言い換えると
１：天気の評価ができる
２：それを元に決断を下せる
３：ひるまない精神力と強い体力がある
となります。
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ながくなってしまいましたが、
結論として、ツエルトは必携装備ではないと言えます。