山岳ガイドへの相談
先日、大雨が一気に降り始めてきたとき、シャツが一気に濡れてしまったので、濡れた状態の上に雨具を着ることになってしまいました。結果、標高が上がるたび体が冷えてしまい、登頂する頃には寒気が収まらず、温かいものを飲むまで、ずっと寒い寒い、と言っていました。
雨が降り始める前から雨具を着用したまま歩いていたら暑くて疲れてしまったので脱いだのですが、正しい着用タイミングはどのタイミングなのでしょうか。
また、湿度計などを持ち歩いて天気の変動を見るようにしていますが、どんな状態の時にどんなふうに雨に備えるのがよいのでしょうか。
気温が急激に上昇する夏山では夕立などのとつぜんの雨がつきものです。
雨具着用のタイミングですが、雨が降ってないのに雨具を着ていると蒸れて汗をかいてしまいます。
それによって衣服が濡れてしまうのは本末転倒です。
行動中に寒さを感じない条件では雨具は着用せず涼しいと感じられる快適な服装を心がけましょう。
突然、強い雨が降ってきてあっという間に衣服が濡れてしまうような急な雨には必ず予兆があります。
例を挙げると。
・黒い雲が空を覆いだす
・ガスに包まれる
・ヒンヤリとした空気が急に流れてくる
・強い風が吹き出す
・雷鳴が聞こえ出す
などなどあります。
雨が降り出して本降りになる前に雨具を着るには大げさにいうと一分一秒を争う迅速な対応が必要です。
予兆を感じたら雨具を着る用意を始めることをおすすめします。
もちろん雨具はなるべくすぐに取り出せる位置にしまっておくようにして下さい。
他にもさまざまな予兆があって気象用語で観天望気と言います。
仲間に「ツバメが低く飛んだから雨具の用意をしよう!」と声をかけて実際に雨が降り出したら
ちょっとしたヒーローになれるはずです。
大変参考になりました。
暑いと、つい、降り始めてからでいいか、なんて甘く考えてしまっていましたが、プロの方からアドバイスいただいたことで、気持ちに確信を持って行動できるようになりそうです。これからは予兆にいち早く気づくよう心がけ、降り始める前に着用したいと思います。
ありがとうございました。