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山岳ガイドへの相談

解決済み

テント泊縦走に必要な装備とは

相談者 Kousuke Ishino さん

昨年夏に、栂池自然園ー白馬乗鞍岳ー白馬大池ー白馬岳ー猿倉間
2泊3日でテント泊縦走をしました。

軽くて足回りが楽なトレランシューズで行ってました。(荷物は登山仕様40-45Lほど)
初日から雨天にあたり靴内までずぶ濡れになり3日過ごしたこと。
大雪渓部分は、軽アイゼンを無理やり装着し下山しましたが、雪も靴の中に入ってきたりと、
明らかに装備のスペックが不足していたと感じました。

昨年の知識不足を反省し、
同ルートで行った場合の装備を見直しています。

・gore-texの登山靴を装備
・アイゼンを10-12本準備
など 不足部分ありますでしょうか?
ご教授お願いいたします。

Kousuke Ishino さん
こんにちは。

 夏の上記のコースをテント泊で縦走する場合、まず残雪の状況を宿泊先の小屋で確認を取って下さい。
 夏と言っても、残雪の状況は毎年違いますし、7月初旬なのか8月下旬なのかでも変わって来ます。
 天狗原~白馬乗鞍岳~大池へは大きな岩を繋いて歩かないといけませんし、岩と岩の間に氷の様な硬い雪が残っていて歩きにくい状況も多いです。
 また雪融けのこの時期は、晴天でも水たまりになっていたり、雨天時は川の様な登山道を歩く事も想定されますので、防水の靴は必須アイテムでしょう。
 濡れる事で足の皮がふやけて靴擦れを起こしたり、ちょっとした事で皮膚に傷を負ってしまうからです。

 大雪渓をトレランシューズに軽アイゼン装着で下山されたとの事ですが、トレランシューズはローカット(足首まで覆われていない)が殆どでしょうから、6本爪の軽アイゼンでは踵がバントに干渉して痛くて歩ける所では無いと思いますし、雪も入ってくる事でしょう。
 仮に足首まで覆うトレランシューズだとしても、アイゼンバンドを絞めると柔らかい靴なので足の甲や横が痛くなるでしょう。
 アッパー(靴の横、上の部分)がある程度硬い物でないとアイゼンを装着して、バンドを絞め上げるには適しません。
 もちろん、4本爪のアイゼンはこの場所では不適切です。
 
 雪渓だけでなく、登山道でも足を守ると言う意味で靴は重要な役割でもあります。
 フィールドに適した靴を選ぶ事で、より快適に登山を楽しんでもらえると思いますよ。

解決 相談者 Kousuke Ishino さん

山本ガイド様

回答ありがとうございます。大雪渓を下山する時には、靴の濡れから足の皮がふやけてしまいました。今思えばとんでもないことをしてしまったと反省しています。
アイゼンも外れたり、トレランシューでは、ほぼ機能しませんでした。
登山靴を購入し、アイゼンは10-12などで対応してみようと思います。

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