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山岳ガイドへの相談

解決済み

ルートファインディングの習得法

相談者 umako さん

6月下旬に単独で縦走をしていました。
登山道の8割は夏道が出ており、
無雪期は登山道のマーキングもはっきりとした尾根道なので、
迷うことはないと思っていました。
ところが、一部、残雪が夏道を覆っている箇所へ着いた時、濃いガスに包まれ、あたりは真っ白に。
平日だったのでトレースもなく、方角だけを頼りに進みましたが、大きな岩を巻いたところで方向感覚をあやまったのか、
気付くと自分のトレースを辿って元の場所へ戻っていました。
短い距離、かつ見覚えのある場所だったので、再度、地形図とスマホのGPSで位置を確認し、事なきを得ましたが、ルートファインディングの重要性を身をもって感じました。

ルートファインディングの技術を高めるには、習熟した経験者との同行など、
自らの経験値を上げるしかないのでしょうか。
何かトレーニングのコツや考え方などありましたら、お教えください。

ルートファインディングの習得方法ですが、質問にもありますように技術においては一朝一夕では身に付きません。例え長年、登山を続けていたとしても何も考えず”道”を歩いている方には得意でない方も多いかと思います。

ルートファインディングはルートファインディング技術だけ高めればよいと言う物でもなく、①高度な歩行技術(歩きながら、かなりの余裕を持って周囲や進行方向の先が見えているくらい)が大切です。見えている登山者やガイドとは登山道の登り下り問わず、かなり遠方からでもお互いを認識する事が出来ます。まずは目でみる事。②道と思って歩かない事。大まかな概念で言えば地形を歩く、道は利用するという意識ですかね。トレースも同じく。

人はミスをする生き物です。どんなに優れたルートファインディング技術をもっていたとしても人は必ずミスをします。その事を認識しつつ少しづつ技術を上げていってくださればと思います。

解決 相談者 umako さん

ありがとうございます。
やはり、ルートファインディングの上達に近道はないこと、どんな熟達者でもミスし得るものであることには、身が引き締まる思いです。
歩き慣れた山を単独行やリーダーで歩く時などに、①②を強く意識するなどして、技術向上に努めたいと思います。

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