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山岳ガイドへの相談

解決済み

登山後の筋肉痛の予防について

相談者 ぞご さん

数ヶ月前に低山の登山をはじめてあまりの素晴らしさにハマってしまいました

最近は一週間に一回は行くようになったのですが毎回登山後脚が筋肉痛になってしまいます。筋トレとしてスクワットや腹筋ローラーを使ったりプロテインを使用しているのですが毎回脚が筋肉痛になってしまいます。今30代ですのでそこまで若くないので仕方ないかと思ってしまいますがなにか改善策はあるのでしょうか?それとも長い間続けていると自然と体がなれるものなのでしょうか?

登る前の効果的な筋トレや、登山後のストレッチ等があればご教授ください

筋肉痛を起こす原因、以下の4つを挙げてみます。
思い当たる部分がありますでしょうか?

(1)歩行ペースが速すぎる(筋肉への負荷が強すぎる)
 歩行ペースを落としてみて変化を確認してみてください。
 また、1回の休憩時間が長すぎると、血流が悪化して筋肉痛を起こしやすくなります。
 登山後の早い段階でストレッチをすると疲労軽減に効果的です 

(2)水分補給が不足している
 水分補給が不足すると、排尿量が減るので疲労物質が体内に溜まりやすくなります。
 ご自身の体重+荷重(kg) × 5 = 1時間に必要な水分量(ml)

 この例で説明すると体重と荷重が60㎏で行動時間5時間の場合、1日の登山で1500ml必要となります。
 食事で摂取する水分や下山後すぐに飲む分も含めて、1500mlです。
 普段から水分補給量が少ない方は、水分補給が苦手な場合がありますので注意が必要です。

(3)体が硬い
 登山は登りよりも下りの方が体への負担が大きいです。
 特に下山の着地時の衝撃は下半身全体を上手く使わないと、大腿筋にも負荷が集中してしまいます。
 これが下山時に膝が笑ったり、膝痛トラブルにつながる大きな原因になっています。

 筋肉量の多い方でも、体が硬く、一部の筋力にだけ負荷が集中すれば筋肉痛になりやすくなります。

(4)下山後の深酒
 下山後に飲酒をし過ぎると、体への負担が強く筋肉痛の原因になります。

登山時に疲労を残さない方法については、以下の回答も参考にしてみてください。
縦走中、翌日に疲労を残さない方法

解決 相談者 ぞご さん

野中径隆ガイド様、詳しい解説ありがとうございます

体の硬いとそれだけで筋肉に普段がかかることはまったくしりませんでした

おしえていただいたことを守って今後活かしていきます

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