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山岳ガイドへの相談

解決済み

登山の体力を高めたいです。

相談者 よっこ さん 41歳/女性

今年から、会社の同僚と登山を始め金剛山、六甲山などを楽しんでいます。
しかし、体力がなく、少し登ってはすぐに疲れて止まってしまいます。

他の仲間は、スムーズに歩けているのでペースの違いから迷惑を掛けているなと実感。
仲間に迷惑をかけないこと、自分もこれから登山を楽しむために歩く力をつけたいのですがどうすれば良いでしょうか?

疲れてしまう原因はどこにあるでしょうか?

●心肺機能が原因の場合
有酸素運動(ランニングなど)でトレーニングをするのが一番です。

また、急登や段差が連続する場所で、上手に呼吸が出来ていない方もいます。
急登や段差では呼吸音が聞こえず、終わった後になって「ハァハァ」と呼吸が乱れてくるというのがこのパターンです。
急登や段差を登る際は体の動きと同時進行で深い呼吸をする必要があり、初心者の方ほどこれが苦手なことが多いです。

●筋力、持久力が原因の場合
ご自身がいつも疲れを感じたり、疲れた際に力が入らなくなる筋力を鍛えるといいです。
また、筋力UPも大事ですが、登山は柔軟性も欠かすことが出来ない要素です。
下半身・腰回りでご自身が硬いと自覚している個所を中心にストレッチも行ってください。

柔軟性が向上すると、特定の筋肉だけに負荷がかかることが避けられるので、結果的に長時間の歩行でも筋肉疲労の影響が少なくなります。

●体が軽くなることも重要
体脂肪率が高い方は、体脂肪を減らして体重が軽くなることで歩きやすくなります。
体重が5%軽くなるだけで、歩きが変わります。
ただ、筋力低下やリバウンドを招くような無理なダイエットは避けましょう。
また、荷物を減らして荷重を軽くすることは、すぐにでも取り組めます。

●一歩一歩が慎重な方は
最後に、人と比べて足の置き場などを慎重に選んで歩いているタイプの方は、一歩一歩を踏み出すのに時間がかかる傾向があります。(特にその差は下山の時に大きくなります)

山慣れた方ほど、「足をどう置くか」瞬時に判断して体を動かしています。
同じ程度の筋力、心肺能力でも、この瞬間的な判断が出来る方と出来ない方ではどうしてもペースに差がつきます。

登山初心者でも元々運動神経の良い方はこの瞬間的な判断が早く身につく傾向があります。
瞬間的な判断や動作が苦手な方は、トレイルランニングなど素早い動きをトレーニングに取り入れるといいですが負荷も大きい運動になります。

●最後に
何か分からないことがあれば、ガイドや登山経験が豊富な方に歩き方をみてもらって、アドバイスを求めるのも近道になると思います。

無理をしなくても、時間をかければ体は登山の動きに慣れていきますので、ご自身のやり方を模索しながら、登山力UPに努めてくださいね。

解決 相談者 よっこ さん 41歳/女性

優しく丁寧に回答くださり、とても為になる情報ありがとうございました。

日頃の運動以外にも様々な要因があると知れてよかったです。

心強いアドバイスありがとうございました。

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