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山岳ガイドへの相談

解決済み

登山の呼吸方法

相談者 michel さん

登山やスキーなど急な斜面を降りたり登ったりする時に、集中しすぎor緊張からか呼吸が浅くなることがあります。
その結果、酸欠気味になり疲労感、酔いのような状態が起こることもあります。

快適な登山を行うために、何か呼吸で意識することはあるのでしょうか?

急斜面の下降や岩場の通過などの場面で、緊張のあまり「固唾の飲む」「肩に力が入ってしまう」といった経験をした事がある方は多いと思います。

登山はただでさえ高所の低酸素環境下での運動ですので、そこで呼吸が浅くなればmichelさんが書かれている通り酸欠気味になっている事は十分に考えられます。


登山という運動を改めて考えてみると、筋肉を動かすためにも、素早く正確な判断をするために脳を働かせるためにも、酸素は欠かせません。その意味でも、呼吸方法に注目する事はとても良いと思います。

体内に十分な酸素を取り込むためにまずできるのは腹式呼吸です。
具体的には、緊張する場面の手前で「一息つく」こと、「深呼吸をする」ことです。
あくまで私が経験してきた範囲での話ですが、ヨガをやられている方は自然と腹式呼吸を行い、あまりガチガチに固くなることも少ないように思いますので、呼吸方法のトレーニングとしては有効かも知れません。


もう一点、ご質問の内容からは逸れますが、疲労感の原因として糖分不足の場合もあります。
専門用語ではインスリンショックなどと言いますが、岩稜帯での長時間行動などで、だんだん頭がボーっとしてきてフラフラになった経験はありませんか?

緊張を強いられる状態が長く続き、脳の栄養である糖分が不足して起きると言われています。
予防のためには、行動食で適切なタイミングで糖分を補給する事が大切です。



・・しかし、ご質問にあった「快適な登山」を行うために本当に必要なのは、遠回りなようでも、危険箇所でも怯まない精神力と身体能力を身につけるための地道なトレーニングです。

ぜひ、呼吸方法を意識しつつトレーニングを積み重ねて、粘り強い登山者を目指して下さい!

解決 相談者 michel さん

ついつい、呼吸以外に集中しすぎて呼吸をすることを忘れてしまう。浅くなってしまうということが多々ありました。

腹式呼吸を試したいと思います。
緊張する場面の手前で「一息つく」こと、「深呼吸をする」こともなかったので、集中しつつもゆとりを持てるよう精神力・身体能力を身につけられるよう頑張ります。

糖分補給においても、あまり気にせずにやってきたので呼吸以外にも原因があったのかもしれません。これを機に見直そうと思います。

親身になってアドバイス下さり有難うございました。

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