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山岳ガイドへの相談

解決済み

下山時の膝痛について

相談者 からびな さん

お世話になります。
早速ではありますが下山時の膝痛について相談させてください。

場所は左膝裏外側下部位で下山時のみに発症します。
当方は48才の男性身長167cm体重60kgです。
若い頃から年間2座程度(標高差1000mほど)の登山はしていたのですが
体力と骨格にまかせた無理な登山であったと自覚しております。

発症は昨年の男体山の下山時に起こり、続いての日光太郎山、塔の岳でも激痛のためビッコをひいての
泣きながらの下山となりました。
整形外科へ行っても骨には問題はなく湿布を処方されるだけで痛みも2~3日でなくなります。

根本的に歩き方を変えなければと考え、以前にも当質問コーナーにありました膝痛質問や対策・登山姿勢を
参考させて頂き、それまで使用していたダブルストックを原則使用せずサポーターも外し低山で
練習しております。(幸い千葉在住ですので冬の低山には困りません)

又、朝晩に50回のハーフスクワットをして毎週末には累積標高差6~700m程度の尾根歩きをしております
(御殿山~大日山ピストン 3時間20分若しくは石射太郎~八良塚経由の高宕山 4時間40分)

半年程度続け痛みは出なくなったのですが、昨日鋸山の下りにて再発してしました。
(少しでも下りを練習したく階段を往復しました)
千葉の山はどうしても標高が低く、尾根歩きのアップダウンがメインとなりますので長時間の登り
又長時間の連続した下りはありません。単にそれが原因で膝痛が出なかっただけのでしょうか。。

さらに、帰宅後もスクワットをしましたが痛みのある部位には負担は掛からないようで普通にこなす事が出来たのが不思議でした。

もしかしたら根本的なトレーニング自体が間違っているようで不安になっております。

今年も雪解けを待って高山を、出来れば女峰山の長い下りを口笛でも吹きながら下山してみたい
のですが・・・夢の又夢でしょうか?(/_;)
宜しければご教授願います。 

からびな様

はじめまして。文章を拝見する限り、ご自身で色々努力されており素晴らしい事だと思います。
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質問コーナーにあった膝痛質問や対策・登山姿勢、ダブルストックを使用せずサポーター外しの低山練習。
朝晩に50回のハーフスクワット、毎週末には累積標高差6~700m程度の尾根歩き。
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半年もそれらを継続して続けられる意志の強さ、登山への熱い気持ちが伝わってきますね。
ですが、結果として満足のいく成果が出ていない。
『もしかしたら根本的なトレーニング自体が間違っているようで不安になっております』とありますが、正直そうかもしれません。

→ズバリ言ってしまえば一般的には自己流には限界があります。
※元々の能力やセンス、経験にもよります。

●例えるなら、スキーが上達したい48歳からびなさんがいるとします。
まずシェルパの質問コーナーにあった膝痛対策、登山姿勢。スキーでのフォームとしましょう。
インターネットで見た知識を実際にご自身で具体的にイメージ出来るでしょうか?出来る方もいると思いますが、実際にはなかなか難しいですよね。正しいフォームの写真等あればよりイメージが沸き、鏡の前でその姿勢は出来るかもしれません。ですが、実際のフィールドでその姿勢を維持するのは難しく、すぐに元のフォームに戻ってしまいます。もしくは自分では出来ていると思っていてもプロと言われる人が実際に見れば指摘や改善点は多いと思います。自己流というのはそういうものです。

スキーが上手くなりたいのであれば、インストラクターやコーチと言われる指導を専門としている人間に習って自信で練習を積み重ねるというのが妥当な上達の仕方です。教本だけを読んで上達する方もいるかと思いますが、それは一部の方のみで大多数の方は実際のレッスンの方が上達出来るでしょう。

これを歩きの低山練習や朝晩のスクワット、尾根歩きに置き換えても同じ事が言えるかと思います。インターネットで見た知識をやっているつもりでも、実際には姿勢や意識する部分が違うかもしれません。スキーに置き換えて登山でも、トレーナーやガイドなど他人の力を借りてみてはいかがでしょうか?

私の見解ですが、参考にしてみてください。

相談者 からびな さん

早速のご返答ありがとうございました。
言われてみれば確かに旭様の仰るとおりかもしれません。。
私の山行は常に単独登山であり、他の同行者や上級者の方と登った事はありませんでした。(まれに子供と登る事はありましたが)

パーティを組むのが苦手で単独登山が大好きなのもありますが
インターネットや本の中の知識だけである程度の上達は望めるかもしれないと
考えていた私には全く恥ずかしい次第です。

機会と時間が合う時にでも、ガイドさんに教えて頂けるツアーに参加してみよう
と思います。(それまでは千葉の低山をひたすら歩き回り練習します)

ご教授本当にありがとうございました。

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