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山岳ガイドへの相談

解決済み

残雪期北アルプスのザック容量について

相談者 ftftft さん 32歳/男性

GWに小屋泊、3,4泊で北アに入ろうと思っています。
天候次第ですが、涸沢・蝶ヶ岳・槍ヶ岳山荘などを巡ろうと思っています。
アイゼンピッケル、スパッツ、ハードシェルはもちろん、雨の可能性を考えたら夏の雨具を持って行くべき?と思っていますが、残雪期の小屋泊北アルプスだと何Lのザックが一般的でしょうか?
試しに40Lザックに食料等含め詰めてみたらアイゼンを雨蓋の上にバンジーコードで外付けすればなんとか全部入りました。
入ったから40Lでいいかな、、と思っていますがもしアドバイスがありましたら教えてください。
よろしくお願いします。

残雪期登山のザックの容量についてのご質問ですね。

残雪期登山(北アルプス、小屋泊)に必要となる装備(必携装備)は、
ウェア類・・・・雪山用登山靴、スパッツ、シェルレイヤー、ミッドレイヤー、ベースレイヤー、サーマルレイヤー(防寒着)
        防寒用帽子(ニット帽など)、目出帽、靴下、替え靴下、グローブ(予備含めて)、オーバーグローブ
行動用具・・・・ピッケル、アイゼン、ヘルメット、ストック、サングラス
        ヘッドランプ、予備電池、ナイフ、コンパス、地形図、時計、筆記用具、貴重品(携帯電話、財布など)
食料・・・・・・行動食(日数分)、テルモス
生活用具・・・・日焼け止め、リップクリーム、ロールペーパー、タオル、洗面用具
緊急対策用具・・ツェルト、携帯燃料、笛、ライター、救急用品セット、テーピングテープ、非常食、健康保険証、登山計画書
そのほか加えた方が良い装備等ありますが、必要最小限としてはこのようになります。

これらの装備をパッキングするのに、40Lのザックは概ねちょうど良いサイズです。
(同じ40Lのザックでも、天蓋が可動式のものと固定式のものとでは、容量に違いが出る場合があります。)

装備品の中でもウェア類や行動食はかさばってしまい悩ましいかもしれません。
ウェア類は一着ずつスタッフバッグに収納しておくと、パッキングしやすくなります。
行動食は、人それぞれ好みがありますが、コンパクトで栄養価の高い食品を多く取り入れることで、かさを減らすことができます。
また、もし下山後の着替えを持参するようでしたら、上高地に手荷物預かり所がありますので着替えなどを預けることができます。
http://www.kamikochi.or.jp/facilities/public/luggage-storage/
個々の装備を厳選しコンパクトにパッキングすれば、40Lのザックでしっかりと収まることと思います。

ftftftさんは実際にパッキングしてみたところ、アイゼンが入らず、天蓋の上に外付けされたとのことですが、バンジーコードでの外付けは固定力が弱く脱落の恐れがありますので、ザックの中に入れる必要があります。

個人的には、残雪期の北アルプスへ小屋泊の予定で入山する際は、40Lのザックを使用しています。ガイド業務でロープやハーネスなどを持参するときも40Lのザックを使用しています。

いかがでしょうか。どうぞご参考になさってくださいね。

解決 相談者 ftftft さん 32歳/男性

御礼が遅くなり申し訳ありません。
バンジーコードは危険とのことでしたので、なんとか40Lザック(雨蓋は可動式なので余裕がありました)にアイゼンも収納でき、計60km程を歩ききることができました。
ありがとうございました!

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