山岳ガイドへの相談
日帰りやテント泊登山をしています。荷物の重さや移動距離など条件には関係なく下山に差し掛かると(対して降りてもいない距離でも)右膝の外側に痛みを伴うことがあります。
本来であれば痛みを伴ったまま病院受診につなげられればいいのですが翌日には大体治っており痛みの個所も不明になるため受診に繋がっていません。(Drも痛くない時にきては困るとのこと)
時折、お尻の右(中臀筋のあたり)が苦しいかな?と思うこともありますし右脛が張っているな。とも感じます。
だからと言って痛みにつながるか?と言えば痛くならない時もあります。痛くなっても20分程度で消失することもあります。(膝痛再発へのストレスがあります)
腸脛靭帯炎みたいなのですが診断もされずどうしたものかと。
このような症状にあたり準備(トレーニングや予防など)する事。痛みへの対処(市販の鎮痛剤やアイシングなどの方法)などアドバイスを頂きたいです。
お話から「腸脛靭帯炎」と思われます。
腸脛靭帯炎はスポーツ障害の一つでランナーに多い疾患です。
腸脛靭帯は骨盤の腸骨から大腿部の外側を通って膝下外側まで伸びる長い靭帯です。
ランニングや登山によって膝の大腿骨外側上顆で繰り返す摩擦によって起こる障害です。(図 参照 webより)
膝の外側のを指で押さえて膝を伸ばす動作をすると痛みを誘発します、これがあれば腸脛靭帯炎です。(grasping test)
治療は決定的なものがありません。
アイシング、湿布、消炎鎮痛薬(ロキソニンなど)の服用、サポーター、O脚の人であれば外側ウエッジ(足底板)を靴の中に敷くなどがあります。
下山時はダブルのストックを使用して膝への負荷を少なくしましょう。再発を繰り返すことがあります。
ストレッジングは股関節外転筋を中心に強化する様にします。