山岳ガイドへの相談
初めまして。20代から30代にかけて、かなり登山をやり、その後、様々な事情で中断していて、昨年、ほぼ20年ぶりに再開した者です。登山を盛んにやっていた20年以上前に、登山用品店で特注の革製の登山靴を作ってもらい、当時は、快調に歩いていたのですが、昨年、20年ぶりで、物置きの奥からこの靴を取り出して、富士山に登ったところ、両足のかかかと (やや外側) の付近がひどく擦り剥けて、痛い思いをしながらの登山になってしまいました。20年も使っていなかったので、革が固くなってしまった可能性があり、登山用品店の人には、足の形が変わった可能性もある、と言われましたが、今後、また、登山を再開し、せっかく作ったこの靴を何とか使いたいと思っています。何か、いい方法があれば、お知らせください。よろしくお願いします。
２０年という年月の経過のため、もちろん足が変わった可能性は十分にあります。
スケートの清水選手はシーズン中に１０足近く靴を変えています。これは足が変化する為です。
オーダーメードはどの程度、木型を本人に合わせて作ったかによりますが
完璧に作れば作るほど足の変化に敏感です。
加えて革そのものが変化することも考えられます。
革は天然ものですから永久に同じ状態を維持することはできません。
革靴の場合、合い底が革とゴムの合わせか、革の２重構造が考えられます。
靴底はビブラムでしょうが、全てが硬化している場合、作った当時の設計より
硬くなって踵の負担が増える可能性があります。
どちらにしても履き続けていたのなら別ですが
古い道具を２０年のブランクを経て、使うのはそれなりの覚悟が必要です。
例えば全く乗っていない４０年前の車でドライブするでしょうか？
今更ウィンドウズ3.1を使ってインターネットするでしょうか？
２０年間使わなかった靴を山で使うのはこれと同じようなものだと思われます。
追記です。
愛着があって、どうしても履きたいのであれば、完璧な手入れをした後に
日帰りの安全圏内で試してから履いてみてはいかがでしょう。
その場合、ゴムの劣化、縫い糸の劣化等を十分確認して使いましょう。
ご回答、ありがとうございました。参考になりました。
またご質問があれば、ぜひご相談ください。