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山岳ガイドへの相談

解決済み

高所登山の体の負担とは

相談者 hack-a-thon さん 45歳/男性

登山を始めて2年の登山初心者です。
登山は、高所に行けば行くだけ酸素濃度、気温も低下し過酷な環境になると思います。
高所登山(過酷な環境)で睡眠を取ることは、起きている時に比べ体に負担が掛かるのでしょうか?

高度2500m以上の環境を「高所」といいますが、その環境では体内は低酸素状態になります。
低酸素状態は動脈血酸素飽和度(SpO2)という指標で測定することができます。その値を見ると、0mでは96%以上あるものが、2500mにでは、91%にまで低下します。また、安静状態よりも運動中や睡眠中の方が、体内はより低酸素状態になりやすいです。

2500mでの安静状態では91%ですが、運動中や睡眠中は88%ほどまで低下するとも言われています。
また、日頃からいびきをかく方など、睡眠状態が良くない方は、高所での睡眠中はさらに低酸素状態になる可能性もあります。
上記の値には個人差がありますが、高所での睡眠は体力回復に繋がらない場合も多いのです。

高所で体が低酸素状態になると、熟睡することができなくなりますが、それは防衛反応が起きているからでもあります。
睡眠の高度が高くなるほど、気をつけることが必要です。

解決 相談者 hack-a-thon さん 45歳/男性

回答ありがとうございました。
鼻が弱く鼻炎持ちなため、過去テント泊をして起床時に体調が悪く体力回復に繋がりませんでした。低酸素状態になっていたのかなと振り返っています。
登るだけでなく睡眠も気をつけなければいけませんね。

今後、海外の山にも挑戦したいので睡眠不良に繋がる持病を医療機関に事前に見てもらおう思います。

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